手話は1つだけの表現ではない、とは?

手話初心者の方にとってはこのタイトルを見て、「えっ?」と思ったのではないでしょうか。

私のYouTubeから手話小学校サイトに飛んできた方にとっては「ユーケンの手話は間違いもあるということ?」と疑問を持つでしょう。

2つの事項を解説していきます。

1つ目の事例

手話はいろんな表現方法があります。ここはちょっと「国語」の視点で例えてみましょう。

  • 家まで走る
  • 車で走る
  • 急いで走る

以上の3つを読むと「走る」についての話だとわかりますね!細かく言えば、同じ「走る」でも、状況が違います。

「走る」の手話を先ほど挙げた3つの文に使うと、「家まで走る」「急いで走る」の「走る」の部分は同じ表現ですが、「車で走る」の「走る」手話表現は違います。

今は「走る」を例にしましたが、「走る」の手話表現は1つだけではありません。同じ「走る」でも状況によって変わるように、手話も同じです。これは度の手話表現もそうです。(1つだけの表現しかない手話もたくさんあります)

2つ目の事例

先ほどの「走る」は文章のつながりによって手話表現が変わると学んでいただきました。次は場所などによって変わる手話表現です。

例えば、「水」の手話表現は3つあります。(私の知っている限り)

もちろん、「水」の手話だけではありません。私は和歌山出身ですが、和歌山だけの手話もあります。全国の人と手話で会話すると「なに、その手話?」と聞かれる場合もあります。逆に私が「その手話なに?」と聞くこともあります。このように、場所などによって手話表現が変わります。

昔の手話もたくさんあります。

まとめ・補足

「1つ目の事例」「2つ目の事例」を読んでみて、いろんな表現方法があると理解していただけたと思います。YouTube・手話の本、手話検定テキストなどを見比べると、いろんな表現方法があるとわかります。

たまにこんな質問を受けます。「手話の本や動画などを見て、いろんな表現方法があり、ややこしい。何が正しいのかわかりません」

これは初めての手話の勉強する方によく受ける質問です。

タイトルに書いてあるとおり、「手話は1つだけの表現ではない」とあります。なので、先ほどの「水」のように、1つの言葉にいろんな手話表現がある場合、1つだけの手話を覚えても問題はありません。

大事なのは、手話で会話することです。

コミュニケーションすればするほど、会話力上達するというように、手話を使えば使うほど上達していきます。そのために、手話の本や動画などで勉強して終わるのではなく、実際に使うことです。

実際に使ってみて「なに、その手話?」と聞かれることもありますが、「それ、〇〇の手話なんだね!あたしはこう手話するよ!」と、別の手話表現を教えてくれることもよくあります。

もう一度言いますが、自分で本や動画などを勉強して、会話に活かすことで、手話スキル向上させるだけではなく、いろんな手話表現も身に付きます。

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